冗談だからね。③
花まる学習会 王子小劇場 最年少進出公演。
『青春の延長戦』
いつも作品を作る上で大切にしていることのなかに、10年後の自分が恥ずかしくて作れないものを作る。というのがあります。そうしたら10年後に、今の自分が恥ずかしくて作れないようなものを作ってくれるかなと思って。
作品はいつだって、等身大のちょっと先、延長線上にあってほしいです。ファンタジーは嫌いです。「青春」もそれ。嘘とか冗談とかそこらへんの類だと思ってます。学生服着て喧嘩してキスしてタバコ吸ってファミレスで駄弁れば、青春ですか。・・・冗談じゃないよ。
なにをやったって、「青春」以外の何者にもなれない、僕らの精一杯の抵抗であり。10年後、20代後半で、似合わない学生服を着ないための、青春劇。
ご期待ください。
18歳・高校生・主宰:安保 泰我(冗談だからね。)
【推薦コメント】
世の中には冗談では許されない物事や、冗談だからってやっちゃいけないことは沢山あって、僕もそういう間違いをこれまでいくつも犯してはその度に反省をしてきたような気もします。だけど、「冗談だからね。」には、そういう一般常識とか社会通念上の面倒なしがらみを振り切って、「冗談だからねー」って叫びながらイタズラっ子のような糞生意気な笑顔で走れるところまで走ってもらいたい。(でも法律は守ってもらいたい)
若者のくせに一般的にダサい(らしい)演劇をあえて選んでこんなにも青春をかけようってんだから、壮大な冗談のつもりか、もしくは本気の本気で小劇場に新たな一撃を加えようとしているのか。冗談なのかなんなのか、何者なのか、ぜひ劇場で確かめてみてください。
ぬいぐるみハンター/花まる学習会王子小劇場スタッフ 池亀三太
作・演出:安保泰我
【会場】花まる学習会 王子小劇場
【期間】2017年3月22日(水)〜3月26 日(日)
【出演】
津嘉山珠英(冗談だからね。)
相原洋平
安藤悠馬
井田純平
岡田万尊
小島あすみ
七戸和也(劇団コギト)
鈴木茉唯
曽根来怜久
土橋美月
堀川茉子
石澤希代子
志村りお
大石洋子(俳協)
【チケット】
〈前売り〉
一般:2500円
学生:1500円 ※要証明書
高校生以下:1000円 ※要証明書
高校演劇部顧問:20円 ※要証明書
〈当日券〉
一般:2800円
学生:1800円
高校生以下:1300円
高校演劇部顧問:320円
【スタッフ】
作・演出:安保 泰我(冗談だからね。)
総合プロデューサー:池亀 三太(ぬいぐるみハンター)
舞台監督:平田 悠一
舞台監督補佐:河原塚 剛、大高 藍香
照明:黒太 剛亮(黒猿)
照明操作:小見波 結希(黒猿)
音響:秋田 雄治
音響操作:須山 大輝
衣装:藤田 紗帆
映像:石原 澄礼
宣伝美術:伊藤 ひかり
演出助手:久間 健裕(劇団ネジマキトカゲ)、夢ノ島越前公園
安藤 光海、高石 雅士(エレベーターガール)
制作:高村 楓(冗談だからね。)
当日運営:萩原 深雪(カムヰヤッセン)
受験:松尾 美羽(冗談だからね。)
協力:花まる学習会 王子小劇場
企画・製作:冗談だからね。
問題は常に彼らのリアルだ。 演劇というフィクションを踏みつける圧倒的な、感覚の、存在の、時間のリアル。 演劇部の高校生が「ネクタイつけてお父さん、エプロンつけてお母さん」をやることが「ごっこ」に見えてしまうのと同じで、「制服着たら高校生」「演劇やったら演劇部」にしかならない、 致命的なリアル。
彼らは、シザーハンズなのだ。 リアルでフィクションを切り刻むことでしか、そのものに触れられない。
我々観客は、そこに物語をみる。 上等なフィクションの提供を望む観客には勿論、応えられない。 生傷作ってへこたれて、彼らのリアルに付き合うことが、我々の物語だ。
前川 麻子